「スマートロックが便利なのはわかるけど、トラブルが多くて後悔しそう。」
恐らく、多くの方がそう感じているのではないでしょうか。私も導入前までは同じ不安を抱えていました。確かに、実際にスマートロックを導入された人の口コミを見ると、様々なトラブルの事例があります。
結論から言うと、これらのトラブルは事前に対策をしていればほとんど避けられるものでした。
ということで、トラブルの事例と、その予防策をまとめてみました。
- スマートロックの一般的なメリットとデメリット
- スマートロックのトラブル予防策
- 物理鍵との併用が可能なスマートロックの利点
- 各トラブルを予防するおすすめスマートロックの機種
スマートロックは後悔する?危険性、デメリット、弱点とその対策
- スマートロックとは?導入する理由とメリット
- デメリット、弱点、危険性
- ①ICキーやスマホを持たずに外出して締め出される
- ②スマートロックの電池が切れた…どうなる?電池の寿命は?
- ③スマートキーやスマホの電池が切れたらどうなる?
- ④いちいちスマホを取り出すのが面倒
- ⑤スマートロックは鍵でも開けられる?物理鍵と併用できるモデルはある?
- ⑥引き戸にも設置できる?事務所や店舗にも設置できる?
- ⑦賃貸なので原状回復が出来る両面テープ式にしたけど、剥がれる…
- ⑧スマートロックはWifiが必要?なくても使える?
- 締め出し対策とその他各種デメリットへの対策:結論
スマートロックとは?導入する理由とメリット
スマートロックは、従来の物理的な鍵の代わりに、スマートフォンやICカードなどを使って、自宅やオフィスのドアを簡単に開け閉めできる技術です。
と、一見良いことずくめのように見えるスマートロックですが、実はいくつかのデメリットや弱点、危険性を孕んでいます。
このことをあまり知らずに導入すると、スマートロックを導入したことを後悔することになるかもしれません。
デメリット、弱点、危険性
スマートロックには多くのメリットがありますが、それに伴うデメリットや弱点、危険性もあります。
それ以外にも様々なケースが考えられます。これらのリスクを軽減するためには、スマートロックのデメリットと危険性を理解し、適切な予防措置を講じておくことが求められます。
それでは、実際に導入したユーザーの声を元にリスクへの予防措置や対策を細かく見ていきましょう。
①ICキーやスマホを持たずに外出して締め出される
一番多く聞かれるトラブルの一つが、ICキーやスマホを持たずに外出してしまい、家を締め出されてしまった!という事例ではないでしょうか。「宅配便が届いたのでポストを見に行く」「車に忘れ物をしたのでちょっと取りに出る」等のシチュエーションで起こりやすい事例です。ホテルのオートロックで良く見るあの光景ですね。
「外出時には必ずスマートキーまたはスマホを携帯する」と心掛けていたとしても、頭の中で「外出」と捉えていないシチュエーションにおいては、ついうっかり何も持たずに家の外に出てしまいがちです。
予備の解錠手段を設けておくことで予防できます。
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②スマートロックの電池が切れた…どうなる?電池の寿命は?
2番目に多い事例として挙げられるのが、スマートロックの電池切れによる締め出しではないでしょうか。
スマートロックの電池が切れると、鍵が機能しなくなり、ドアが開かない状態になります。*電池の寿命は通常、大体6ヶ月から1年程度とされています(使用頻度や商品によります)。
忘れずに定期的な電池交換をしておけば問題はないのですが、そうもいかないのが人間というもの。
家の外から緊急充電できるタイプのスマートロックを選びましょう。
- モバイルバッテリーなどを外部から接続し、緊急的に給電をして一時的に解錠できるモデルを選んでおく
- スマートロック緊急開錠用のモバイルバッテリーを、ポストの中や自家用車の中に用意しておく
- 電池切れが近い場合、開錠の際に警告音を鳴らして教えてくれるスマートロックを選ぶ
③スマートキーやスマホの電池が切れたらどうなる?
スマートロックの開錠方法として多くの方が一般的にイメージするのは、スマートフォンを利用しての開錠ではないでしょうか。確かに「スマホで開錠できる」というのは非常に便利だと思います。
しかし、スマホの電池が切れているとドアを開錠できないというリスクがあることを念頭に入れておきましょう。
このような状況を避けるためには、
- モバイルバッテリーを常時携帯しておく
- 非常キー付きのスマートロックを利用する
- スマホ以外の開錠方法ができる機種を選ぶ(暗証番号、指紋認証、顔認証など)
などの予防策があります。
④いちいちスマホを取り出すのが面倒
スマホで開錠できるというのは、一見便利そうに思えるのですが、毎回スマホを取り出して解錠するのが面倒と感じることがあります。
「スマホ取り出して、アプリ開いて、開錠ボタンをポチっとな!…ってよく考えたら鍵の方が速いじゃん…」となるユーザーも多いようです。
対策としては、
- スマホ以外でも開錠できるスマートロックを選ぶ
- 暗証番号、指紋認証、顔認証機能を使う
といったところでしょうか。
⑤スマートロックは鍵でも開けられる?物理鍵と併用できるモデルはある?
スマートロックの導入を家族に反対されるケースもあるようです。「やっぱり今までどおり鍵の方がいい」と考える方も少なくはないでしょう。そうなるとスマートロックの導入は難しくなります。
- 物理鍵と併用可能なスマートロックを使用する
これであれば、従来のシリンダーも残しつつスマートロックを導入することが可能です。これは、電子機能が故障した時や電池が切れた際に、従来の鍵を使用してドアを開けることができる安全対策のメリットもあります。
⑥引き戸にも設置できる?事務所や店舗にも設置できる?
私自身、数年前に一度スマートロックの導入を検討した際、引き戸用のスマートロックがあまり市場に出回っておらず、スマートロックの導入を一旦断念したという経験があります。
現在は、引き戸を含むさまざまなタイプのドアに対応しているようです。市場には引き戸専用のモデルも多く存在し、特定の機種では引き戸の構造に合わせた取り付けが可能です。
また、店舗やオフィスのスライディングドアや強化ガラスに適用するスマートロックもあります。
店舗やオフィスの場合、セキュリティが重要視されるため、入退室の管理を効率化し、セキュリティを強化する目的で導入されます。ICカードやPINコード、スマホアプリを使用してアクセス制御を行うモデルが有効です。これにより、従業員の出入りを正確に記録し、不正アクセスを防ぐことが可能になります。
⑦賃貸なので原状回復が出来る両面テープ式にしたけど、剥がれる…
賃貸物件では現状回復する必要があるため、両面テープ式のスマートロックというものが存在します。しかし、両面テープが剥がれるという問題が発生することがあるようです。
両面テープ式ではなく、「既存の扉に穴あけ加工せずに、ネジ固定が可能なスマートロック」を設置することにより、剥がれ落ちたりする心配はなくなります。
これ画期的ですよね。
⑧スマートロックはWifiが必要?なくても使える?
音声認識AIスピーカー対応のスマートロックでは、wifiが必要となる機種もあります。また、自宅や会社にwifi回線を引いていない場合や、スマートロックを設置する場所にwifiの電波が届きにくい場合、このタイプのスマートロックの導入が難しいケースもあるようです。また、外出先からのリモートアクセスやアプリを通じた管理、自動アップデートなどにもWifi接続が必要になることが多いです。
しかし、基本的な施錠や解錠機能は、Bluetooth接続だけでも十分に操作可能な機種がほとんどです。そのため、使用目的に応じてインターネット接続の有無を検討すると良いでしょう。
締め出し対策とその他各種デメリットへの対策:結論
スマートロックやスマホの電池切れ等により締め出されるリスクや、その他のデメリットへの対策としては、
- 暗証番号や指紋認証、顔認証で開錠できるスマートロックを選ぶ
- 物理鍵と併用できるもしくは非常キー付きのスマートロックを選ぶ
- 賃貸の場合は現状回復できるスマートロックを選ぶ
- 非常時の給電用にモバイルバッテリーを準備しておく
といったところでしょうか。
この辺りを念頭に置いて最適なスマートロックの機種を厳選すると、以下のようなモデルが当てはまります。
このようなスマートロックであれば、導入を後悔するようなこともなく、快適で安全なスマートロックライフを送れるのではないでしょうか。
スマートロックで後悔しないために【危険性、デメリット、弱点を克服したスマートロック】を選ぼう!
ここまでは危険性やデメリットや弱点への対策について解説してきましたが、ここからはスマートロックを実際に導入する際に役立つ情報をご紹介します。
自宅のドアにスマートロックが設置可能かどうか分からない
ここで、次に浮かんでくる疑問点が「自分の家のドアにスマートロックが設置可能かどうか分からない」という点かと思います。私もそうでした。以下のオンラインストアでは、「設置判断フォーム」にスマートロックを設置したい扉の写真を送ると、設置可能かどうかを専門家が判断してくれるサービスがあります。
EPIC/Lavish/Guub公式オンラインストア「設置判断フォーム」
これ本当にありがたいサービスです。
ここからは、少しスマートロック利用の注意点や疑問点について解説します。
スマートロックは内側から開けられますか?
スマートロックは内側からも操作が可能です。大多数のモデルには、内部に手動の解錠機構が備わっているため、電子的な機能が停止しても安心です。通常、内側にはサムターン(ツマミ)が設置されており、これを回すことで簡単にドアを開けることができます。この機能は災害等緊急時の安全対策として非常に重要で、電子機器の障害や電力供給の問題が発生した場合でも、室内からの脱出を確実にします。
指紋認証と顔認証の利用時の注意点
指紋認証や顔認証はスマートロックの便利な機能ですが、使用する際にはいくつか注意が必要です。指紋認証は、手が濡れている場合や汚れている場合に認識しづらいことがあります。また、指の皮膚が薄い方や細かな傷がある場合にも認識精度が低下する可能性があります。
顔認証に関しては、直射日光や強い背景光の下では誤認識の可能性が高まります。さらに、顔の大きな変化(ひげの生えたり、メガネを掛けたりする)も認証エラーの原因になることがあります。
これらの技術を安全に利用するためには、常にセンサー部分を清潔に保ち、正確な登録データの更新を心がけることが重要です。
スマートロックは後悔する?危険性、デメリット、弱点とその対策まとめ(総括)
- スマートロックは従来の鍵をデジタル技術で置き換えるシステムであり、物理的な鍵の代わりにデジタルデバイスを利用する
- 物理鍵の代わりにスマートフォン、ICカード、専用リモコン、顔認証、指紋認証を使用して自宅やオフィスのドアを開錠できる
- 主な導入理由は生活の便利さとセキュリティの向上であり、日常生活をより快適で効率的にする
- 鍵の紛失リスクが減少し、鍵の不正利用を防ぐことができるため、安心して利用できる
- スマートロックによりドアの開閉情報を追跡できるため、家庭やオフィスのセキュリティが向上する
- スマートロックの主なデメリットとして電池の消耗が挙げられ、定期的な電池交換が必要になる
- 電池切れが発生すると、ロックシステムが機能しなくなり、ドアが開かない事態が発生することがある
- スマートロックを解除するためのデバイス(スマートフォンなど)の電池が切れると、開錠ができなくなることも問題点としてあげられる
- 暗証番号、指紋認証、顔認証などの複数の開錠方法を持つスマートロックが推奨される理由は、万一の状況においても解錠できるオプションを確保できるため
- 物理鍵と併用可能なスマートロックは、電子機能が故障した時や電池が切れた際に、従来の鍵を使用してドアを開けることができるため安全性が高まる
- スマートロックの電池の寿命は使用頻度やモデルによって異なり、通常は6ヶ月から1年程度とされている
- 電池切れが近い場合に警告音を鳴らして知らせる機能を持つ機種も存在し、これにより利用者は事前に対策を取ることができる