何度も何度も張り替えるバドミントンのガット(ストリングス)。できるだけ工賃が安いところで依頼したいですよね。
しかし、バドミントンのガット張り替え料金は検索しても正確な情報が少なく、割引になる条件も店舗ごとに違うため、総合的にどこがお得なのか判断しづらいのが実情です。
また「工賃は安くてもガット自体が高かったら意味ないし…」と悩んでいる人も多いと思います。
本記事ではスポーツデポ・アルペン、スーパースポーツゼビオ、メガスポーツ(旧スポーツオーソリティ)、ヒマラヤ、ウィンザーなどの主要店舗や、オンライン張り替えサービスを比較し、・ガット張り替え料金・ガット代・割引条件を総合的に整理。最もお得に張り替える方法を分かりやすく解説します。
バドミントンのガット張り替え料金などを比較し、最安で張れるおすすめ店をご紹介します♪
🤔バドミントンのガットを一番安く張り替えられる店舗はどこ?
まずはバドミントンのガット張り替えサービスを行っている大型スポーツ店とオンライン張り替えサービスの料金を比較し、ランキング形式でまとめてみました。
順位 | 店舗 | 工賃の最安値 (税込) | 最安値条件 |
---|---|---|---|
1位 | スポーツデポ/アルペン | 495円~825円* | アルペングループメンバーズ登録 (無料) |
2位 | スーパースポーツゼビオ・ヴィクトリア | 825円 | スーパースポーツポイントクラブ登録(無料) |
2位 | ヒマラヤ | 825円 | ヒマラヤPontaカードPlus・HIMARAYAカード利用(クレジット) |
4位 | メガスポーツ(*旧スポーツオーソリティ) | 880円 | スポーツマイル会員登録(無料) |
5位 | ウィンザーラケットショップ | 1,200円 | 回数券利用時(キャンペーン販売) |
6位 | M-Assist(楽天市場) | 1,210円(送料無料) | オンライン張替サービス |
7位 | PROSHOP YAMANO(楽天市場) | 1,320円(返送送料500円) | オンライン張替サービス(店頭持込も可) |
8位 | スポーツフィールド(楽天市場/張人®) | 1,650円(送料無料) | オンライン張替サービス |
9位 | エバーラケット(楽天市場) | 1,650円(送料550円) | オンライン張替サービス |
10位 | オレンジスポーツ〈スポーツショップ日新〉(楽天市場) | 1,430円(送料860円) | オンライン張替サービス (※5本以上で送料無料) |
※すべて当該店舗もしくはオンラインショップでガットを購入することが前提条件
※別途ガット代金必要
※スポーツデポ/アルペンは店舗によって料金が異なる
※スポーツオーソリティは、2025年2月1日よりブランド名を「メガスポーツ」に変更しました
※オンラインガット張り替えサービスは工賃に送料を足した額で算出
最安値はスポーツデポ・アルペンの495円〜825円!(*店舗により異なる)
次点でスーパースポーツゼビオとヒマラヤの825円でした!
🏷️バドミントン ガット料金の比較
では次に、ガット自体の料金を比較してみたいと思います。
さきほどのランキング上位4店舗「スポーツデポ・アルペン」「スーパースポーツゼビオ・ヴィクトリア」「ヒマラヤ」「メガスポーツ(旧スポーツオーソリティ)」のガット料金について比較してみました。
比較した商品は、売れ筋の【YONEX エクスボルト63】と【YONEX ナノジー95】です。
順位 | ショップ | エクスボルト63 | ナノジー95 |
---|---|---|---|
1 | スーパースポーツゼビオ | 1,320円 | 1,320円 |
1 | スポーツデポ・アルペン | 1,320円 | 1,320円 |
3 | ヒマラヤ | 1,465円 | 1,467円 |
4 | MEGA SPORTS(メガスポーツ) 旧スポーツオーソリティ | 1,650円 | 1,485円 |
※価格は記事作成時点(2025年9月)のもの
※ 色・在庫・セール・キャンペーンなどで価格が変動するため、各オンラインショップの商品ページで最終価格をご確認ください。ショップ名をクリックすると各ショップの商品ページにジャンプします。
バドミントンのガット張り替え 🉐おすすめ店はどこ?

それではお得にガットが張り替えられる【おすすめの店舗ランキング】をご紹介していきます。
おすすめに選定する際に考慮したポイントは、主に下記の3点。
- ガット張り替えの料金(工賃)
- ガット張り替え料金を最安値にする難易度
- ガット料金
では、さっそく一位から発表します♪
👑おすすめ1位は【スポーツデポ・アルペン】!
- ガット張り替え料金が最安値*
- 最安値にする条件が「無料会員登録」だけなのでハードルが低い
- ガット料金が最安値*
*店舗によって料金は異なります
*公式オンラインショップでの同商品の価格で算定(セールやキャンペーンで価格変動の可能性はあり)
✍️ガット張り替えが最安値。*オソワリを利用するとガット張り料金がさらに20%オフになるので、とにかく料金を安く済ませたいという方には文句なしのおすすめ第1位です。最安値にする条件も無料会員登録のみ。ガット料金も安く、ロールガットお預かり*も可能なので、迷ったらスポーツデポに依頼すれば問題なし!
詳細は後ほど詳しく解説します!
*オソワリ…仕上がりを一週間後以降に指定するオプションサービス
*ロールガットお預かり…1回分ずつの「単張」ではなく複数回分張れる長さのガットを購入し、店舗にて預かってもらうサービス
💡 おすすめ2位は【スーパースポーツゼビオ・ヴィクトリア】!
- ガット張り替え料金ランキング二位
- 最安値にする条件が「無料会員登録」だけなのでハードルが低い
- ガット料金が最安値*
*公式オンラインショップでの同商品の価格で算定(セールやキャンペーンで価格変動の可能性はあり)
✍️ガット張り替え料金2位。最安値の条件も容易く、ガット料金も最安。デポと同率一位と言っても過言ではない充実っぷり。
💡おすすめ3位は【MEGA SPORTS(メガスポーツ) 旧スポーツオーソリティ】

- ガット張り替え料金ランキングは四位
- 最安値にする条件が「無料会員登録」だけなのでハードルが低い
- ガット料金は少し高め
✍️ガット張り料金は3位だが、その差数十円。ガット自体の料金はゼビオ、デポ、ヒマラヤに比べて少々高めだったが、最安値にする難易度を考慮し3位に選出(ヒマラヤはクレカ作成が条件)。
郵送でガットを張り替えたい人におすすめ【M-Assist(楽天市場店)】!
「近くにバドミントンのガット張り替えをしてくれる店舗がない!」
「忙しくて店舗に持ち込む暇がない!」
という方は、M-Assist(楽天市場店)でのオンラインガット張り替えサービスが最安値でおすすめ。
工賃:1,210円(送料無料)
*M-Assist(楽天市場店)でガットを購入し、同時にマイラケットを指定の住所まで郵送してガットの張り替えをしてもらうサービスです。
結論
『スポーツデポ、ゼビオ、メガスポーツの差は非常にわずか。この3店舗ならどこに依頼してもお得に張り替えが可能』
『オンライン張り替えサービスならM-Assistが最安値』
⬇️では、張り替え料金ランキング内の各店舗について、ひとつずつさらに細かく解説していきます。⬇️
🔍【バドミントンのガット張り替え】スポーツデポ・アルペンの料金は?
「スポーツデポ・アルペン」でのガット張り替え料金と割引方法などをまとめました。
💰店舗別料金表(税込)
区分 | 一般価格 | 会員価格 |
---|---|---|
ガット購入時 | 1,650円 | 495円~825円 |
ガット持ち込み | 3,245円 | 2,596円 |
店舗ごとに料金設定が違うようです。お近くの店舗の料金はコチラからご確認ください。
💡最安値にする方法
最安値にする方法は、ガットを店舗かオンラインショップで購入し、アルペングループメンバーズ会員証を提示するだけ。
- アルペングループメンバーズ登録 👉会員登録はコチラから
- 店舗かスポーツデポ・アルペン公式オンラインショップかアルペン楽天市場店でガットを購入
- ラケット+ガットを店舗へ持参し受付で会員証提示
🕒ガット張り替え時間
スポーツデポには、ガット張り替えにかかる時間を指定できるサービスがあります。
サービス名 | 価格 | 仕上がり時間(目安) |
---|---|---|
エクスプレス加工 | 加工賃+550円 | 受付から90分以内 |
クイック加工 | 加工賃+220円 | 18:00までの依頼で当日渡し |
オソワリ | 加工賃から20%オフ | 一週間後以降 |
加工賃に追加料金をプラスすると、最短90分以内にガット張り替えをしてくれます。また、一週間後以降の仕上がりで良ければ加工賃からさらに20%オフしてくれるサービスもあり。ありがたいですね。
🎁その他特典
*ロールガットお預かり…1回分ずつの「単張」ではなく複数回分張れる長さのガットを購入し、店舗にて預かってもらうサービス。ガット料金が単張より20%ほど安い。
現在のクーポンやセール等を確認する
👉スポーツデポ・アルペン公式オンラインショップ
👉アルペン楽天市場店
備考
🔍【バドミントンのガット張り替え】スーパースポーツゼビオの料金は?
全国展開の「スーパースポーツゼビオ」でのバドミントンガット張り替え料金を紹介します。
💰料金表(税込)
条件 | 非会員 | 会員 |
---|---|---|
ガット購入時 | 1,650円 | 825円 |
ガット持ち込み | 4,620円 | 2,310円 |
💡最安値にする方法
最安値にする方法は、店舗かオンラインショップでガットを購入し、スポーツポイント会員証を提示するだけ。
- スポーツポイント会員登録 👉会員登録はコチラから
- ゼビオ店舗/公式オンラインショップ/ゼビオ楽天市場店でガットを購入
- ラケット+ガットを店舗へ持参し受付で会員証提示
🎁その他特典
現在のクーポンやセール等を確認する
👉公式オンラインショップ
👉スーパースポーツゼビオ楽天市場店
🕒ガット張り替え時間
実際の受け取り時刻は店舗の混雑・予約枠で大きく変動。店舗が空いていれば作業自体は30〜60分程度だが、店舗の混雑や人員次第で2時間〜数日預かりになるケースが多い。
事前確認がおすすめ 👉近くの店舗を検索する
備考
🔍【バドミントンのガット張り替え】ヒマラヤの料金は?
大手スポーツショップ「ヒマラヤ」でのバドミントンガット張り替え料金と、安く依頼する方法をまとめました。
💰料金表(税込)
区分 | 一般価格 | 無料会員(30%OFF) | クレジットカード利用(50%OFF) |
---|---|---|---|
ガット購入時 | 1,650円 | 1,155円 | 825円 |
ガット持ち込み | 3,300円 | 2,310円 | 1,650円 |
ロールガットキープ | 1,650円 | 1,155円 | 825円 |
💡最安値にする方法
🎁その他特典
🕒ガット張り替え時間
予約すると、予約時間から約1時間後にお渡し可能
備考
🔍【バドミントンのガット張り替え】MEGA SPORTS(メガスポーツ)(旧スポーツオーソリティ)の料金は?

イオングループの「メガスポーツ(旧スポーツオーソリティ)」での料金と割引情報です。
*スポーツオーソリティは、2025年2月1日よりブランド名を「メガスポーツ」に変更しました。
💰料金表(税込)
区分 | 一般価格 | 会員価格 |
---|---|---|
ガット購入時 | 1,650円 | 880円 |
ガット持ち込み | 3,300円 | 2,200円 |
*メガスポーツでは、2024年9月13日にガット(ストリングス)張り料金が改定されました
👉公式サイトのお知らせを見る
💡最安値にする方法
- 【店舗 or メガスポーツ公式オンラインショップ or メガスポーツ楽天市場店でガットを購入】
- 【スポーツマイル会員証提示】 ➡ 最安値880円
🎁その他特典
現在のクーポンやセール等を確認する
👉メガスポーツ公式オンラインショップ
👉メガスポーツ楽天市場店
🕒予約方法
備考
🔍【バドミントンのガット張り替え】ウィンザーラケットショップの料金は?
テニス・バドミントン専門店として知られ、技術力や丁寧な品質管理に定評がある「ウィンザーラケットショップ」での張替え料金と特徴をまとめました。
💰料金表
区分 | 価格(税込) |
---|---|
ガット購入時 | 1,500円 |
ガット持ち込み | 2,000円 |
💡最安値にする方法
🎁その他特典
🕒予約方法
備考
🚚オンライン(宅配/郵送)でガットを張り替える方法も!

「近くにガットの張り替えをしてくれる店舗がない!」という人には、楽天市場内のオンラインガット張り替えサービスの利用がおすすめです。
当該オンラインショップでガットを購入し、マイラケットを郵送してガット張りをしてもらう方法。「忙しくて実店舗に行く時間が無い!」という人にもおすすめ。
店舗名 | 工賃(税込) | 送料 | 特徴 |
---|---|---|---|
M-Assist | 1,210円 | 送料無料 | 最安値&送料無料。張り強度(テンション)選択可。3〜5営業日発送。 |
PROSHOP YAMANO | 1,320円 | 返送送料500円(離島1,000円) | 張人®認定店・YONEX公式ストリンガー参加店。店頭持込も可能。 |
オレンジスポーツ | 1,430円 | 送料860円(5本以上で無料) | 年間3,000本実績。グロメット無料交換&1本張りで緩みにくい。 |
エバーラケット | 1,650円 | 送料550円(送付は自己負担) | 最短3営業日。わかりやすい注文フロー。 |
スポーツフィールド | 1,650円 | 送料無料(条件付き) | GOSEN張人®対応。S張り・V張り(ヨネックス推奨)指定も可能。 |
*店名をクリックするとサービスの詳細を見ることができます(楽天市場)
バドミントン ガット張り替え料金を徹底比較!part2ガット張り替えの際の注意点と、様々な疑問にお答えします
🚨バトミントンのガットを張り替える際の注意点

張り替えの際には、ガットだけでなくラケットの状態を総合的に確認することが重要です。まずフレームにひびや欠けがないかをチェックし、グロメット(ガットを通す保護部品)の摩耗具合も確認してください。摩耗したグロメットはガットの断線を早めたり、フレームの破損リスクを高める要因になります。
テンション(張力)はメーカーの推奨範囲内で指定するのが基本です。高テンションは打球感が硬くなりコントロール性が増す一方で、フレームに負担がかかりやすくなります。逆に低テンションは反発力が増し、シャトルが飛びやすくなる傾向がありますが、コントロール性は下がる傾向があります。これらの特性を理解したうえで、自分のプレースタイルに合ったテンションを選択することが推奨されます。過度に高いテンションはフレーム保証外となる場合もあり、メーカー公式サイトでの推奨値を確認することが推奨されています。(参照:ヨネックス公式サイト)
また、ガットの種類(モノフィラメント/マルチフィラメント)や太さ(ゲージ)によっても耐久性と打感が変わるため、使用頻度やプレーの強度に応じて選ぶと良いでしょう。大会前には張り替え直後ではなく、ある程度慣らしてから本番に臨む方が安定したプレーにつながると広く紹介されています。
注意:フレームの推奨テンションを超えた指定や摩耗グロメットを放置したまま張り替えることは、断線やラケット破損の原因になるため避けてください。
ガットの寿命はどれくらいですか?
バドミントンガットの寿命は一律ではなく、使用条件によって大きく変動します。素材の違いが最も顕著な要因で、モノフィラメント(単線構造)は耐久性に優れる一方で打球感が硬めになり、マルチフィラメント(複数繊維束構造)は柔らかく快適な打感が得られる代わりに寿命が短めとされています。ガットの太さ(ゲージ)も寿命に影響し、一般的に細いゲージ(0.61mmなど)は高反発で音も高い反面、摩耗や切断リスクが早く訪れる傾向があります。
また、環境要因も無視できません。高温多湿な環境ではガットのナイロンやポリエステル繊維が劣化しやすく、湿度が低すぎる冬季は繊維の硬化により切れやすくなることが知られています。未使用のラケットであっても、張り上げた瞬間からテンションは徐々に低下していき、数週間〜数か月で明らかな打感の変化が現れる場合があります。公式資料では「テンション低下は使用頻度だけでなく時間経過によっても進む」と説明されています(出典:ヨネックス公式サイト)。
さらに、プレースタイルも寿命に直結します。スマッシュやドライブを多用する攻撃型プレーヤーは強い摩擦をガットに与えるため寿命が短くなりがちで、逆にドロップやクリア主体のコントロール型プレーヤーは比較的長持ちする傾向があります。クラブ活動で毎日使用する場合は1か月以内に寿命を迎えることも珍しくなく、趣味利用で週1〜2回程度なら3〜6か月程度は保つこともあります。いずれにせよ、寿命の兆候が現れる前に計画的に交換することが、ラケットやプレー精度を守るための実務的な対応といえます。
バドミントンのガットの交換時期は?

ガットの寿命や交換時期は、使用頻度、打球の強度、ガットの種類、保管環境などの要因によって大きく異なります。一般的には、週に数回プレーする競技者の場合、1〜2か月程度での交換が推奨されるとされています。一方で、週に1回程度のレクリエーション利用であれば、3〜6か月ごとの交換でも十分とされるケースがあります。ただし、テンション低下や表面の摩耗が進んだ場合は、使用頻度にかかわらず交換を検討する必要があります。
交換のサインとしてよく挙げられるのは、打球音が鈍くなる、シャトルの飛びが悪くなる、打感が硬く感じられる、ガット表面に毛羽立ちやノッチ(摩耗による溝)が出てくるといった現象です。また、湿度や温度の影響を受けやすく、夏場の高温環境や冬場の低湿度はガットの劣化を早める要因になります。そのため、ラケットは高温多湿や直射日光を避けて保管することが推奨されています。
交換判断の目安
ヨネックスやゴーセンといったメーカーも、定期的な交換を推奨しており、公式ガイドには交換の目安が提示されています。参考:ヨネックス公式サイト
ガットが古くなるとどうなる?

ガットが古くなると、まず目に見えるのはテンション低下です。張り上げ直後の張力は日数が経つにつれて緩み、打球感が鈍くなります。シャトルの飛距離が落ちたり、狙った方向に打球が安定しなくなる現象も広く報告されています。さらに、表面のコーティングが摩耗し、ささくれやノッチ(交差部分にできる溝)が目立ってくると、強い衝撃で突然断線するリスクが高まります。
劣化が進んだガットは衝撃吸収性も低下するため、手首や肘への負担が増える要因になると指摘されています。特に硬い打感を好んで高テンションで使用していた場合、テンション低下後の不安定な状態で打ち続けるとフォームが乱れ、無理な力みにつながる恐れがあります。さらに、湿度や温度の変化に伴いガットの分子構造が疲労し、繊維が伸びきった状態となると、反発力の低下は避けられません。
古いガットを使い続けると「切れるまでそのまま」という考え方もありますが、競技や練習効率の観点からは推奨されていません。大会や練習試合の前にガットが切れてしまうリスクを避けるためには、劣化の兆候が見えた段階で早めに交換することが実務的な対応です。
ガットの劣化は目視だけでなく音や感触でも判断できます。打球音が鈍く、弦楽器のような高音が鳴らなくなった場合は交換のサインとされています。
ガットを張り替えないとどうなる?
ガットを張り替えずに長期間使用すると、プレーの質とラケットの寿命に悪影響が出ます。まず、テンション低下によりショットの再現性が失われるため、安定したコントロールが難しくなります。打球が狙ったコースに収まりにくくなることで、無理に力を入れて補おうとし、結果的にフォームが崩れるリスクが高まります。これは初心者だけでなく競技者にとっても大きなデメリットです。
また、ノッチやささくれを放置すると突然の断線につながり、試合や練習中に予期せぬトラブルを招きます。特に大会本番でガットが切れると、予備ラケットがない限りプレーを継続できないため、勝敗に直結する問題となります。さらに、極端な高テンション状態で長期間張りっぱなしにすると、フレームに継続的な負荷がかかり、変形や破損を早める可能性も指摘されています。
プレーの快適さという観点からも、古いガットは反発性を失い、クリアが飛びにくくなる、スマッシュの威力が落ちるといった現象が生じます。これらを補うために無理に力んでしまうと、手首や肘、肩などに余計な負担がかかり、スポーツ障害のリスクを高める可能性もあります。
張り替えを怠った場合に起こること
これらの理由から、ガットは切れる前に計画的に交換することが強く推奨されています。特に大会前は、余裕を持って新しいガットに張り替え、慣らしてから本番に臨むのが安全です。
⏰バドミントン ガット張り替え 即日可能な店舗はある?

即日対応が可能な店舗は、専門店や一部の大型量販店に限られる場合があります。即張りは30〜60分程度の掲示例が一般的ですが、混雑状況やスタッフの人数により対応可否が左右されます。大会直前や週末などは受付が集中し、即張りサービスが停止される場合もあります。
開店直後の持ち込みや平日昼間の依頼が有利とされています。また、電話やWebでの事前確認が可能な店舗では、空き状況を問い合わせてから来店すると無駄な待ち時間を避けられます。複数本を同時に依頼する際は、即張り枠に制限があるため、優先順位をつけるか、残りは預かりで依頼するのが現実的です。
確実に即日仕上げを希望する場合は、スポーツデポ・アルペンのエクスプレス加工やクイック加工を利用してみてください。追加料金はかかりますが、90分仕上げ、または当日お渡しが可能です。*繁忙期は断られるケースあり
即張りの可否や条件は店舗によって異なるため、利用予定の店舗公式サイトや問い合わせで最新情報を確認してください。
🕒バドミントン 一般的なガット張り替え時間比較
ガット張り替えの所要時間は依頼方法や店舗体制により大きく異なります。量販店や専門店で案内される即張り(その場仕上げ)では、空き状況が良ければ30〜60分程度で完了するケースが多いとされます。しかし、繁忙期や大会直前は順番待ちが発生し、予定より長時間かかることがあります。預かり対応の場合は翌日〜数日程度が一般的で、仕上がり時刻を指定できるかどうかは店舗による違いがあります。オンライン郵送依頼は、発送から返送までの輸送リードタイムを含むため、3〜7日程度を目安に見積もるのが現実的です。
注意すべき点は、即張りの利便性が高い一方で、混雑時はサービスが停止されたり、担当スタッフ不在で受け付け不可となる場合があることです。店舗によっては即張り枠数が一日数本限定となるケースも見られるため、確実に仕上げたい場合は、電話やWeb予約で空き状況を確認することが望まれます。また、即張りは短時間での作業を前提とするため、フレームの点検やグロメット交換などの付随作業を同時に希望する場合には、余裕を持った預かり依頼が推奨されます。
方法 | 仕上がり目安 | 留意点 |
---|---|---|
即張り | 30〜60分 | 枠数限定。混雑時は待ち時間延長や停止 |
預かり | 翌日〜数日 | 追加作業やグロメット交換も可能 |
オンライン郵送 | 3〜7日 | 輸送リスクや送料を考慮。余裕を持った依頼が必要 |
即張りサービスは特に専門店で案内されることが多いため、利用予定の店舗公式サイトで最新の取り扱い状況を確認してください。
🔧バドミントンのガット張り替えは自分でできる?

バドミントンを継続的にプレーしていると、多くのプレーヤーが避けて通れないのが「ガットの張り替え」です。ラケットのガット(ストリング)は、打球時のシャトルへのエネルギー伝達を担い、反発力やコントロール性能に直結する重要な要素です。しかしガットは消耗品であり、使用頻度やプレースタイルによっては数週間から数か月で劣化・断裂してしまいます。そのため、一定の周期で張り替えることが必要になります。
では、この「ガット張り替え」を専門店に任せるのではなく、自分自身で行うことは本当に可能なのでしょうか。ここでは、自分で張り替える場合のメリットや難しさを、できる限り具体的なデータや技術的背景を交えながら解説していきます。読者が「自分で挑戦すべきか」「やはり専門店に依頼すべきか」を判断できるよう、網羅的に整理します。
自分で張り替えるメリット
ガット張り替えを自分で行うことには、単なる節約以上の利点があります。以下では代表的な2つのメリットを、技術的な背景や具体的な数値を交えて詳しく見ていきます。
1. コスト削減効果
スポーツショップや専門店でのガット張り替えには、一般的に「工賃+ガット代」がかかります。工賃は地域差はあるものの、日本国内では800円〜15,00円程度が相場です。加えてガット自体の価格は1張り600円〜2,000円程度と幅広く、合計すると1回あたり2,000〜3,000円前後になるケースも珍しくありません。
例えば、部活動やクラブチームで週4〜5回以上プレーする高校生・大学生は、月に2〜3回の張り替えが必要となることもあります。この場合、年間コストは単純計算で5万円を超える可能性もあります。自分で張り替えられるようになれば、工賃分が不要になるため、長期的には大きな節約効果が見込めます。
2. テンション調整の自由度
ガットの「テンション(張力)」は、プレー感覚に直結します。テンションが高ければ反発力は増しますがスイートスポットが狭まり、逆に低ければ打球感が柔らかくなりスイートスポットが広くなります。一般的な張力は18〜30ポンドの範囲ですが、競技レベルやプレースタイルによって最適値は異なります。
ショップに依頼する場合は、依頼者が希望した数値を伝える必要がありますが、自分で張れるようになれば「今日は25ポンド、次回は27ポンド」といった細かい調整を気軽に試すことができます。さらに、張り方(例:2本張り、4本張り、ハイブリッド張り)によっても打球感が変化するため、プレーヤー自身が最適解を探求できる点は大きなメリットです。
自分で張り替えるデメリット
一方で、自分でガットを張るには高いハードルも存在します。単なる「慣れ」では解決できない要素が多いため、ここを理解せずに挑戦すると、ラケットやガットを無駄にしてしまうリスクもあります。
1. 専用ストリングマシンの導入コスト
ガットを張るためには「ストリングマシン」が不可欠です。これはガットを一定のテンションで均等に引っ張り、フレームに通して固定するための専用機材です。
ストリングマシンには大きく分けて「手動式」と「電動式」があり、価格帯は以下のようになります:
- 手動クランプ式:30,000〜80,000円程度
- 電動テンション式:100,000〜300,000円程度
一見高額ですが、長期間にわたって頻繁にガットを張り替えるプレーヤーにとっては、5年単位で考えると十分に投資回収可能です。ただし、導入直後は「機材に慣れるまでの時間」と「初期投資の負担」がネックになります。
2. 技術習得の難易度
ガット張りは単なる力仕事ではなく、繊細な技術を必要とします。均一なテンションを保ちながら全体を張り終えるためには、正しい手順と手先の正確さが不可欠です。特に、ガットの交差部分では摩擦やねじれが発生しやすく、適切に処理しなければ耐久性が著しく低下します。
初心者が誤ったテンションで張ってしまうと、フレームが歪んだり、最悪の場合は破損につながることもあります。また、テンションが均一でないと打球感が不安定になり、実戦でのコントロール性能が大きく損なわれます。
3. 張り替えにかかる時間
経験豊富なストリンガー(張り職人)であれば1本あたり30分程度で張り替えることが可能です。しかし、初心者が慣れない手順で進めると1〜2時間かかることも珍しくありません。試合直前や練習直前にガットが切れた場合、自分で張り替えるのは現実的ではなく、予備ラケットが必要になります。
このように、ストリングマシンの導入費用、技術習得の難しさ、時間的コストの3つが「自分で張り替える」最大の壁となります。
判断基準
「自分でガットを張るべきか」「それともお店に任せるべきか」という問いに、万人に通用する唯一の正解は存在しません。プレーヤーのプレー頻度、競技レベル、経済的事情、道具へのこだわりなどによって最適な選択肢は異なります。ここでは、一般的に想定されるプレーヤーのタイプごとに、判断基準を整理してみましょう。
趣味で時々プレーする人
週末に友人と軽く打ち合う程度、あるいは月に数回程度しかラケットを使用しない人にとっては、ガットが切れる頻度はそれほど高くありません。通常、このレベルであれば1年に1〜2回程度の張り替えで済むケースもあります。その場合、数万円以上の機材投資を行い、自分で張るための技術を習得するメリットはほとんどありません。専門店に依頼する方が、コスト面でも時間面でも合理的です。また、ショップには経験豊富なストリンガーが在籍しており、仕上がりの品質が安定しているため、初心者が不安を抱える必要もありません。
練習量が多く、ガットがよく切れる人
部活動やクラブで週に数日以上プレーする中高生、社会人プレーヤーにとっては状況が変わってきます。練習強度が高いと、早ければ1週間〜数週間でガットが切れてしまうこともあり、張り替え頻度が極端に増加します。年間に換算すると10回以上の張り替えが必要になることも珍しくありません。このレベルのプレーヤーは、長期的に考えればストリングマシンを導入し、自分で張り替えを行う価値が大きいと言えます。初期投資は大きいものの、年間の工賃節約額が2万円を超える場合、数年で回収可能となります。
道具に強いこだわりを持つ人
打球感やコントロール性能を追求し、自分の理想とするプレーを実現したい人にとっては、自分で張ることに大きな意義があります。ショップに依頼する場合でも希望テンションを指定することは可能ですが、実際には環境や職人の技術によって微妙な誤差が生じます。自分で張れば、その誤差を繰り返し調整し、最も快適な条件を突き止めることが可能です。また、競技会に出場するレベルの選手にとっては「自分でガットを調整できる」ことが大きなアドバンテージとなる場合もあります。
このように、趣味の範囲なら「お店に任せる」、競技志向や練習量が多い場合は「自分で張る価値がある」と考えるのが合理的です。最終的には、自身のプレー環境と目的を見極めたうえで判断することが重要です。
ガット張り機はいくらくらいしますか?
バドミントンのガットを自分で張り替えるために必須となるのが「ガット張り機(ストリングマシン)」です。これはガットを一定のテンションで引っ張り、フレームに均等に張り巡らせるための専用機材で、ラケット競技(バドミントン、テニス、ソフトテニスなど)では共通して用いられています。では、この機材はいったいいくらくらいするのでしょうか。価格帯は機能やタイプによって大きく変動するため、ここでは代表的な種類ごとに整理します。
1. 手動式(ドロップウェイト式・クランプ式)
最もエントリーユーザー向けなのが、手動式のストリングマシンです。これは「重り(ウェイト)」や「ハンドル」を用いてガットを一定の張力に引っ張り、そのままフレームに固定する方式を採用しています。シンプルな構造ゆえに価格が比較的安く、入門者でも手を出しやすいのが特徴です。


このタイプは価格を抑えられる反面、テンションを一定に保つために使用者の熟練度が必要となり、作業に時間がかかる傾向があります。それでも、年間に何度も張り替える人にとっては十分にコスト回収可能な選択肢です。
2. 電動式(モーター駆動テンション機構)
競技志向のプレーヤーやクラブ、ショップで多く導入されているのが電動式です。モーターがガットを自動的に一定テンションで引っ張ってくれるため、張りの均一性が高く、スピーディーに作業できます。さらに、デジタル表示でテンションを細かく設定できるため、再現性が高く、複数のラケットを同じ条件で仕上げられるのが大きな強みです。

価格は高額ですが、クラブチームやショップのように「張り替え本数が多い環境」では作業効率が圧倒的に向上するため、実質的には投資効果が大きいと評価されています。
3. 中古市場やレンタルの活用
新品での導入が難しい場合、中古市場やレンタルサービスを利用する方法もあります。中古のストリングマシンは状態により価格差が大きく、手動式であれば20,000円前後、電動式でも80,000円前後で入手できる場合があります。ただし、中古の場合はテンション精度やクランプの摩耗など品質面のリスクがあるため、信頼できる販売元を選ぶことが重要です。
一部の地域や競技連盟では、ストリングマシンを有料または無料で貸し出しているケースもあり、初めて挑戦する人が短期間試すには有効な手段となります。
まとめ
ストリングマシンの価格は3万円台から30万円以上まで幅広く存在します。選択の基準は「張り替えの頻度」と「求める仕上がり精度」によって大きく変わります。趣味レベルで年間数回程度ならショップ依頼の方が合理的ですが、週に何度もプレーし、年間10回以上張り替える人であれば、5万円前後の手動式でも十分にコストを回収できます。逆に、競技会に出場し、常に安定した張りを求める選手やクラブ運営者であれば、20万円以上の電動式が最適です。
公式メーカー(例:ヨネックス、ゴーセンなど)の製品ページには、推奨テンションや張り替えに関する詳細情報も掲載されています(出典:ヨネックス公式サイト https://www.yonex.co.jp/)。導入を検討する際には、必ず信頼できる一次情報を参考にすることが推奨されます。